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2020年3月31日

[本]植物関連オススメBook〜2020春|エバーグリーン

こんなときだから自宅でじっくり読書でも

全世界的に新型コロナウイルスが猛威を奮い不要不急の外出は控えるようにとのこと。この機会に、と本棚の整理などをしている筆者です。そんな本棚のなかから今回は3冊、紹介したいと思います。

 

オススメの3冊

オススメの3冊

オススメの3冊

 

『迷惑な進化』~病気の遺伝子はどこから来たのか~(NHK出版)
著:シャロン・モアレム/ジョナサン・プリンス
訳:矢野真千子

タイトルだけ見ると「植物とは関係ないじゃん!」と思われがちな1冊ですが、目次を開くと『第4章 ソラマメ中毒はなぜ起きる?』が飛び込んできました。植物、それもソラマメがいったいどんな関係があるのと思いつつ読書スイッチON。タイトルからは想像できないほど植物をはじめとするいろいろな生物が登場し、時間を忘れるほどでした。

『第5章 僕たちはウイルスにあやつられている』では「細菌やウイルスはすべて悪者」という先入観を捨てることが大切と。これは、地球上では人類だけではなく、無数の有機体がたがいに関わりあいながら生きていることについて考えてみよう、という位置づけで書かれています。

そして、体内にも実は無数の細菌が棲みついていて、有害なものを味方の細菌が防御してくれているから発症しないなんてことも書いてありました。さらに、その流れで宿主とウイルスの関係なども。

本書ではジャニス・ムーアの研究が紹介されています。寄生動物に操作された動物をおなじ種で感染していないものと比べると、その違いはあまりに明白で、感染した動物はもはや別の種になったのではないかと思えるほどだ(『迷惑な進化』より引用)とあります。そして、宿主を渡り歩きながら寄生動物やウイルスがどんどん広がりをみせていく様などが書かれています。

さらにページを読み進めると「新興感染症の猛威はすぐそこに」「謎の病原体が出現。専門家も首をひねる」「細菌の暴走。抗生物質の敗北」という文字にもう釘づけ。ここまでくるとまさに「予言の書」です。さらには、宿主から別の宿主に移動する方法が3種類あり、その種類により毒力が異なるのだとか……。

『第6章 僕たちは日々少しずつ進化している』では、人類史上様々な病原体ウィルスを克服してきた人類は、ウイルスや細菌に適応できるように組み込むDNAを持っているという仮説が述べられていました。なんと、DNAのおよそ三分一がもとウイルスだなんてことを信じている科学者がいることまで書かれていますので、ウイルスとの付き合い方に頭を抱えているなら、ぜひ読んでみることをオススメします。ちなみに『第4章 ソラマメ中毒はなぜ起きる』は、アリストテレスがピタゴラスがソラマメを嫌った理由に始まり、植物(野菜)に含まれる各種の毒について書かれています。なかには幻覚を引き起こすものも紹介されいますが、興味本意でお試しにならないようお願いします。

 

『天敵ウオッチング』~虫たちの戦争と平和~(NHK出版)
著:根本久/和田哲夫

春になるとどうする? 害虫。

植物を育てるうえで頭を抱えてしまうシーズン到来です。各種の農薬が売り出され防除対策ってことになるのですが、「農薬はキライ!」「農薬は使いたくない!」という方も少なくありません。そこでオススメしたいのが本書『天敵ウォッチング』。この虫はこんな虫を捕食してくれます、ということがとてもわかりやすく書かれています。日本ではまだまだ購入できる天敵用の虫は少ないのですが、海外では自然環境の保護からも使われているケースも少なくないということがわかります。植物をスクスク育てるために、NO害虫!、NO農薬!という方にオススメしたい1冊です。

 

『タニクちゃん』(祥伝社)
著:よねまる

 

「漫画ですか」とツッコミを入れられてしまいそうですが、これから多肉植物を育てたいという方にはオススメです。入門書や専門書を読んでもなかなかわからない多肉植物のキモチが手に取るようにわかります。

また、多肉植物の育て方の基本はもちろん、楽しみ方などの実用面も充実していますのでタニラーさんや多肉植物スターターの方はいかがでしょうか。ネットなどでも読むことができますのでぜひ!

 

家にいてもやることがない。そんな方はたまには読書生活いかがでしょう。日常から離れた本を手に取るのもよいかもしれませんね。

 

(グリーンアドバイザー・開運文様研究家 ふじえりこ)


 

オススメの3冊