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2015年12月17日

冬の植物を楽しむ 「シクラメンのかほり」って?

シクラメン

シクラメン

こんにちは。エバーグリーン編集部まえだです。広島の郊外で、季節に合わせて30種類くらいの花やハーブなどを育てています。

さて、毎年冬になると園芸店の店頭を飾るシクラメン。シクラメンといえば、この間、母が『シクラメンのかほり』(歌/布施明、作詞・作曲/小椋佳)という歌を口ずさんでいました。真綿色とか薄紅色とか、なんだかおしゃれ。母に聞いたら、私が生まれるもっと前、もう40年も前に大ヒットした曲なんですって。でも、「シクラメンって香りがするの?」という素朴な疑問。早速、近くの園芸店に出かけ、店頭に並ぶシクラメンに鼻を近づけて、何度も息を吸い込んでみましたけれど、やっぱり匂わない。私の嗅覚の問題でしょうか。

家に帰って、「シクラメン 香り」と検索してみたところ、最近では、品種改良の結果、香りのするシクラメンも出回り始めたようですよ。例えば、フランス生まれの「ファルバラローズ」。名前のとおり、バラの香りが楽しめるそう。国内では、2004年に埼玉県農業技術研究センターが、世界で初めて野生種の芳香を取り入れたオリジナル芳香シクラメンの育成に成功。バラとヒヤシンスを合わせたようなさわやかな香りが人気を集めています。今年2015年には『シクラメンのかほり』の歌詞にある『真綿色=白』のシクラメンが誕生、パステルピンク、薄紫など、全部で6種の芳香シクラメンが出荷されています。

真綿色のシクラメン

真綿色のシクラメン

香りだけでなく、花弁がフリル状になったものや八重咲のものなども開発され、この季節になると、目にも楽しいさまざまなタイプのシクラメンが店頭に並びます。

鉢植えのシクラメンは、主に室内観賞用で案外デリケートな植物です。温度や湿度の管理、水やりのタイミングが難しく、花がら摘み、枯れ葉取りなど細やかな手入れも必要です。とはいえ、春先まで次々に花を咲かせてくれるので、冬には人気の植物のひとつです。花が終わった春から秋にかけてもきちんと管理すれば、翌年も花を咲かせることができます。「手がかかるから、育てる楽しみも味わえるのよ。子どもと同じね」とは母の言葉。手がかかる子どもって、もしかして私のこと?

我が家では、直植えできる耐寒性のガーデンシクラメンを花壇に植えました。色のない冬の花壇を鮮やかに彩っています。


真綿色のシクラメン