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2021年5月20日

[ギンラン]質素そのもののギンラン|ラン科キンラン属|エバーグリーン

今回は、林内の比較的平坦なところに生える「ギンラン」を紹介します。

ラン科キンラン属の多年草で、北海道から九州まで分布します。キンランよりも小振りで花の色が白いことからこの名が付いたといわれています。

棚山(上下とも5月上旬)

棚山(上下とも5月上旬)

棚山(上下とも5月上旬)

ササバギンラン:小楢山(6月中旬)

ササバギンラン:小楢山(6月中旬)

 

3枚目の写真は、同じ仲間のササバギンランです。葉っぱが笹に似ていることから分類されています。こちらの方が葉の枚数が多く、葉の位置が花より高くなるのも違いの一つです。小楢山では似たような場所でギンランもよく見かけます。

ギンランは全国的に年々その数が減ってきているようですが、山梨市近隣の山では中腹や尾根道などの比較的平坦な場所でよく見かけることができます。急斜面などでは見かけないので、ある程度土に水分が留まりやすい場所が必要なのでしょう。山に登る人も、呼吸が整えられ余裕も出てくるタイミングで出あえますので、気持ちよく愛でることができます。

 

花の香りはさほど強くはありませんが、花に顔を近付けると甘い香りを確認できます。ギンランに出あったら“ここで休憩しなさい”と花に呼びかけられたと思って、ゆっくりと花の香りを嗅いでみることをおすすめします。

 

山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))


 

棚山(上下とも5月上旬)