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2015年12月29日

お正月に欠かせない松には神々が宿る

松の葉

こんにちは。編集部の愛垣です。

庭木や盆栽としてよく目にする、縁起物として、正月飾りには欠かすことができません。

松が縁起物とされる理由は、寒い冬の間も葉が青いことから、不老長寿を連想させるためです。特に中国を含む東アジア圏では、神々が降臨する樹や不老長寿の象徴として古くから珍重されてきました。日本でも、常緑の松は「常盤木(ときわぎ)」として、その梢(こずえ)には神々が宿ると考えられていました。

さらに、「まつ」という音から「(神々を)待つ」という意味を持ち、歳神(家々に、新年の幸せをもたらすために降りてくる神様)の依代(よりしろ=目印)となるよう、門松として正月飾りに欠かせなくなったのです。平安時代後期の『本朝無題詩(ほんちょうむだいし)』の中に門松についての歌が収められていることを考えると、平安時代には門松を飾る風習が定着していたと考えられます。

門松

門松

ところで、門松を初めとする正月飾りは、29日と31日を避けて飾るとよいとされていることをご存じでしょうか。これは、29日は「二重苦」と「苦」につながり、31日は「一夜飾り」として不吉と考えられているためです。また、年神さまが滞在しているといわれる「松の内」(関西と関東で異なります)の間は飾り、小正月(1月15日)に行われる「どんど焼き」(どんどん焼き、三九郎焼き、左義長など呼び名は地方よります)で燃やし、その煙に乗って年神さまは天に帰るとされています。

最近は、近年の住宅事情により門松が飾れず、松を束ね、奉書紙で巻き、赤白の水引をかける略式の門松も見かけることがあります。地方によっては、神様が松の葉を刺して痛い思いをしないように逆さまに飾るというところもあるのだとか……。さまざまなデザインの正月飾りも登場するようになりましたが、日本の伝統的な文化や心は守り伝えていきたいものですね。

松ぼっくり

松ぼっくり

 

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門松