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2016年7月9日

夏の花で日よけ。オレンジ色のたくましい花とは?

7月に入りあちこちのお家で、グリーンカーテンが勢いよく茂ってきているのを見ると、本格的な夏が近づいてきたなあと実感します。グリーンカーテン(緑のカーテン)とは、強い日差しを避けるために建物の窓や壁際に、つる性の植物を育てて作る日よけのこと。わが家では、定番のゴーヤを育てていますが、そういえばもうひとつ日よけとして役立っている木がありました。ノウゼンカズラです。毎年、苗を植えるゴーヤと違い、放っておいても茂ってくれるので助かります。

 

オレンジ色の花が鮮やかなノウゼンカズラ

オレンジ色の花が鮮やかなノウゼンカズラ

夏の日よけにも。次々と花が咲くノウゼンカズラ

 

塀の上部に枝を伸ばしているので道路からの目隠しにもなっている、わが家のノウゼンカズラ。上に伸びた枝は棚に仕立ててあるので、庭にほどよい日陰を作ってくれます。オレンジ色の花と緑の葉のコントラストがとてもきれいなのですが、残念ながら花が咲くのは日の当たる場所だけ。日陰になる棚の下側には、あまり花がつきません。それでも、花と葉を通り抜けてくる光が柔らかく風も涼しく感じられて、棚の下は格好の涼み場所。

ひとつひとつの花は、すぐにしおれてポトリと落ちてしまいますが、夏の間中は、次々花を咲かせてくれるのが魅力です。

 

ノウゼンカズラの花をたくさん咲かせるには?

 

ノウゼンカズラは、油断しているとどんどん伸びていきます。この時期、枝があちこちに伸びて、その途中に「気根」と呼ばれる根が生えてきます。これを壁や他の樹木などに潜り込ませて支えにして、どんどん伸びていくのです。

ヒゲのように生えたノウゼンカズラの気根

ヒゲのように生えたノウゼンカズラの気根

 

ノウゼンカズラの力強さは、それだけではありません。地面の下に伸びた地下茎からは「孫生え(ヒコバエ)」と呼ばれる新芽を地面にニョキッ。少し離れた場所からも芽を出すのでビックリします。

今ある木に花をたくさん咲かせるためには、これらの余分に伸びた枝やヤゴを見つけたらなるべく早く切らなくてはなりません。枝やヤゴ(ヒコバエ)が成長するのに余分な栄養を取られてしまうからです。とはいえ、気付いたら「こんなところに!」というのがノウゼンカズラのたくましさ。驚かされます。

実は、あちこちのお庭で花盛りのノウゼンカズラを見かけて、早く咲くのを楽しみにしているのですが、標高の高い場所にあるわが家では、まだチラホラ。早く太陽のような明るいオレンジの花いっぱいの木陰になるのを楽しみにしています。

 

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(エバーグリーン編集部 まえだ)

 

追記:昨日のノウゼンカズラの様子です。今年もきれいに咲きました。

満開になったノウゼンカズラ

満開になったノウゼンカズラ

ぽこぽこぽこと可愛らしく咲いてます。

ぽこぽこぽこと可愛らしく咲いてます。