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2016年9月16日

「草木花 × 子ども」 〜 子どもの個性を伸ばす 高橋植物園 高橋さやかさん

Instagramにはすてきな花の写真がいっぱいあるので、最近、暇があると眺めています。そこで見つけた高橋植物園の子ども花教室の写真。子どもたちがどんな風に花と触れ合うのか知りたくて、お邪魔させていただきました。迎えてくれたのは子ども花教室を主催する高橋さやかさん。毎日、Instagramに季節の花やイベントを投稿されています。

高橋さやかさん

高橋さやかさん

 

「葉っぱで遊ぼう」が今日のテーマ。緑系の花と葉っぱで自由な作品を作ります

今回、参加させていただいたのは、小学生2、3、5年生の女の子と、おねえちゃんと一緒に参加している年長さんの男の子、4人のクラス。植物園の一角でお花に囲まれてレッスンを行います。取材が入ると聞いて、いつもよりちょっと緊張気味でのスタートです。 この日のテーマは「葉っぱで遊ぼう!」。 高橋さんが用意したのは、緑系のお花と葉っぱです。

アナベル、デンファレ、ミスカンサス

アナベル、デンファレ、ミスカンサス

リュウカデンロン、アナベル、コルジリネ

リュウカデンロン、アナベル、コルジリネ

これらに緑ではないけれど、農場でたくさんとれたケイトウと、小さなりんご、そしてナシが加わります。

ケイトウ

ケイトウ

 

子どものもつ豊かな想像力を最大限サポートする

子どもたちは、まずは器を飾り付け、その後、たっぷり水を含ませた給水スポンジに葉っぱや花を自由にさしていきます。「葉っぱで遊ぼう!」というとおり、同じ緑でも、大きさや模様が違う葉っぱは子どもたちの想像力をかきたてるようです。アレンジというより、工作を楽しんでいるといった感じが伝わってきます。

「子どもたちのアイデアは本当に豊かです。毎回、大人の私たちが思いつかないようなステキなアレンジが生まれています」とうれしそうな高橋さん。今回もどんな名作、迷作が生まれるのでしょうか!?

子どもたちは、花器を自分たちなりにデコレーションして、いよいよアレンジに取りかかります。

まずは器を飾り付け

まずは器を飾り付け

迷わずアレンジを進めていく子、周りの子のアレンジを見ながらじっくり考えている子、細部までこだわってていねいに進めていく子。それぞれの性格がアレンジに表れます。

ミスカンサスを三つ編みに

ミスカンサスを三つ編みに

子どもたちは、思い思いにアレンジに取り組んでいますが、彼らが困った様子を見せると、高橋さんはすかさずそばに行き、アドバイス。「子どもたちがやりたいことを形にできるように、さまざまな方法を提案したい」と話します。

困ったことがあったら相談してね

困ったことがあったら相談してね

この日は、「葉っぱの上にりんごを置きたい」という女の子の希望に、「りんごのお尻に竹串をさせば、葉っぱの上に置いてあるようにできるよ」とアドバイスします。

りんごを葉っぱの上に乗せたいの

りんごを葉っぱの上に乗せたいの

作る速さもそれぞれですが、決して急かすことはありません。「どの子も、『人と違うのを作りたい』って言うんですよ。そういう気持ちを大切にしてあげたいと思っています」と言う高橋さん。あくまでも主役は子どもたち、それを手助けするのが、先生である高橋さんの役割なんですね。

思い通りにアレンジすることが大切

思い通りにアレンジすることが大切

 

植物を大切にする子どもは人の気持ちも大切にできる

さて、子どもたちのアレンジも完成に近づいてきたようですが、どうして子ども花教室を始めようと思ったのかを高橋さんに聞いてみました。

「私たちが子どもの頃は、毎日自然のなかで遊んでいましたから、花や草に触れる機会も多く、植物がどういう風に育っているか、どう接すればいいかということは教えられなくても理解していました。おうちにはいつも花が生けてあって、おばあちゃんやおかあさんが毎日水を替えたり、花がらを摘んだりする様子も見ていましたよね。でも最近そういう機会がグッと減ってしまって、そういう子どもたちがこのまま大人になったらどうなっちゃうのだろうと考えたんです」

最近、子どもたちが花に触れる機会が減りましたと高橋さん

最近、子どもたちが花に触れる機会が減りましたと高橋さん

「そんななかでも、子連れでお店に来てくれるお客さまを見ていると、お子さんも花の扱いを自然と身に付けているんですね。おとうさんがお花を好きだったり、お母さんがおうちでお花を生けていたり、そんな環境で育っているからなんです。植物を大切にすることは、人の気持ちを大切に考えることに通じると思っているので、そういう気持ちも含めて育てていけたらなと思っています」

植物を大切にする子は人の気持ちも大切にします

植物を大切にする子は人の気持ちも大切にします

高橋さんの思いが通じたのか、子ども花教室に通うようになって、子どもたちに少しずつ変化が見られるようになりました。高橋さんは続けます。 「最初はおっかなびっくり花に触っていた子が『この間の寄せ植えにちゃんとお水をやっています』って言ってくれました。別の子は『次の教室を楽しみにしている』って。少しずつですが、花や植物に興味をもってくれるようになったことが何よりの進歩だと思います」

花教室を通じて、花や植物に興味をもってほしい

花教室を通じて、花や植物に興味をもってほしい

「教室でいろいろなワザを教わるので、家でもお花を生けたがるんですよ。最近は、『○○を買ってきて』ってよくいわれます」と、付き添ってきたお母さんもうれしそうです。

さて、そろそろ子どもたちの作品ができあがったようです。高橋さんの「すき間が空いているところがないか、よく見てね」の声に、作品をぐるっと回して、上から横から下から、すき間がないか確認します。

隙間はありませんか? 最後の仕上げです。

隙間はありませんか? 最後の仕上げです。

そして完成した作品がこれです。子どもたちの個性あふれる作品をご覧ください。取材と聞いて、最初は緊張していた子どもたちも、すっかり打ち解けてくれて、「お花、楽し〜い」と言いながら、作品を手にポーズをとってくれました。

思い通りにできたかな!?

思い通りにできたかな!?

「お花が大好き」。すっかり打ち解けてくれた子どもたち

「お花が大好き」。すっかり打ち解けてくれた子どもたち

高橋さんがめざすのは、花の手入れや育て方の向こうにある個性や優しさ。子どもたちの作品に表現されていると思いませんか!?

 

高橋植物園
千葉県白井市神々廻1383
お問い合わせ:047-497-1892
ブログInstagramもどうぞ見てくださいね。

 

個性を育む。近くの子ども花教室を探してみませんか?

 

また、エバーグリーンもインスタグラムやってます。是非一度ご覧ください。


思い通りにできたかな!?