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2017年1月28日

真冬に花が咲く「クリスマスローズ」|エバーグリーン

最近、クリスマスローズが好きな方が増えていますね。

クリスマスローズは、冬から翌年の春にかけて上品できれいな花を咲かせます。皆さんは育てたことがありますか?クリスマスローズ(Helleborus)は、キンポウゲ科ヘレボルス属の多年草です。クレマチス、ラナンキュラスなどの仲間です。

さて、クリスマスローズのきれいな花弁に見えるものは実はガク片です。その中心に雌しべ、雄しべがついて、一番下にクリスマスローズ特有の筒状の蜜腺があります。そこでは、虫を呼ぶための甘い蜜が作られています。

 

シングル、セミダブル、ダブル、3種類の咲き方をするクリスマスローズ

花の咲き方はシングル、セミダブル、ダブルの3種類。萼片の枚数と蜜腺が花弁化しているかどうかによって決まります。また、花弁の先が丸まっている丸弁、とがっている剣弁に分かれます。

シングルの咲き方で、花弁の中心に赤紫の模様が入っています

シングルの咲き方で、花弁の中心に赤紫の模様が入っています

セミダブルの咲き方で、筒状の蜜腺が大きくなっています

セミダブルの咲き方で、筒状の蜜腺が大きくなっています

緑色の筒状の蜜腺です。雌しべ、雄しべの色とグラデーションになります

緑色の筒状の蜜腺です。雌しべ、雄しべの色とグラデーションになります

ダブルの咲き方で、蜜腺が完全に弁化しているため、花弁の枚数も多くなります

ダブルの咲き方で、蜜腺が完全に弁化しているため、花弁の枚数も多くなります

 

クリスマスローズを育てる上での注意点

クリスマスローズは寒さに強くて、花が長持ちします。冬から春にかけて長い期間、花を咲かせます。夏の暑い時期には、株が休眠期に入りますので、乾かさずに、寒冷紗をかけるなど、軒下など半日陰の環境で管理するとよいでしょう。

そして何より大切なのは水やりです。冬には気温の低い朝を避け、温かくなる午前中に水やりします。夏には土の表面が乾いたら水やりします。逆に水をやりすぎると、鉢の中にたまった水の温度が上がり、お湯になって根っこを痛めやすくなりますので、気を付けてくださいね。

花が咲き終わった4月頃から5月にかけては、タネがたくさん付きます。クリスマスローズは、タネが簡単に取れる植物ですから、ぜひ種まきからチャレンジしてみることをオススメします。

 

(千葉大学大学院 任倩玉)

 

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