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2017年5月25日

[コケ]意外と簡単!?『春のコケ玉づくり』に挑戦|エバーグリーン

前回、広島の「花みどり公園」で満開のシャクナゲ園を満喫したお話をしましたが、実は、その日花みどり公園を訪れたのには、もうひとつの目的がありました。それは、『春のコケ玉づくり講座』に参加すること。

 

会場につくと、テーブルの上には、材料が入った受け皿が並んでいました。メインは、なんといってもコケ。コケ玉に使用するのは、山間部の岩肌などに映えていることが多い「ハイゴケ」という種類のコケだそうです。

コケ玉に植える植物は、モミジナルコユリエレモフィラ・ニベアメギユリオプスデージーの5種類からひとつを選びます。私は、初めて目にするエレモフィラ・ニベアを選びました。

お手本には、ほかの植物を植えたコケ玉も並んでいます。不器用なわたしにうまく作れるのか、ドキドキ。さて、いよいよコケ玉作りスタートです。

 

コケ玉の作り方は?

材料のコケ

材料のコケ

 

  1. まずは、コケの掃除。落ち葉や枝などをピンセットできれいに取り除きます。
  2. ポットから植物を出して、余分な土を落とし手のひらで握れるくらいの大きさに。根が回って角になっている部分は、ハサミで切ってもよいそうです。
  3. 手のひらにハイゴケを広げ、植物の根を包み、しっかり握りながら丸い形に整えます。
    • 形を整える時のコツ ーーー 植物の根元を人差し指と中指で挟んで、泥団子を作る要領でギュッギュッと強く握ります。下を少し平らにしておくと、置いたときに安定します。
  4. 形が整ったら、コケが崩れないように、テグスで巻いていきます。巻き始めと巻き終わりのテグスは、ピンセットで挟んでコケ玉の中に押し込みます
    • 巻き方のコツ ーーー 植物の根元でテグスがクロスするように、縦に巻いて行くと全体的に均等に巻けます。

 

植物の根を遠慮がちに握っていたら「もっと強く握って形を作るんだよ」。テグスの巻き方にてこずっていると「クロスする部分を抑えながら、ギュッと縛るように巻いていくといいよ」などと、ボランティアスタッフの方が丁寧に教えてくださって、なんとかコケ玉らしい形に仕上がりました。

コケ玉完成

コケ玉完成

 

 

エレモフィラ・ニベアは、初夏には紫色の小さな花を咲かせるそう。今から、どんなふうになっていくのか、楽しみです。

 

コケ玉の管理方法は?

コケ玉の置き場所は、直射日光が当たらない場所。

水やりは、夏は1日1回、冬は2日に1回が目安。重さで判断するとよいそうです。軽くなっているのは、かなり乾いている証拠。そんな時は、水を張ったバケツなどに、コケ玉を丸ごとつけて、空気が抜けるまで十分に水に浸します。

左:ネジバナのコケ玉 右:ショウジョウバカマのコケ玉

左:ネジバナのコケ玉 右:ショウジョウバカマのコケ玉

 

スタッフの方によれば、ふつうは雑草扱いされてしまうような庭の草でもコケ玉にすれば、立派に観賞用になるとのこと。気に入った草を見つけたら、ポットに入れて育て、コケ玉に仕立てることもあるのだそうです。おかげで、この時期どんどん伸びてくる草も、コケ玉の材料になるかもと思うと、見方も変わってきました。これからコケ玉作りにどんどんハマっていきそうです。

 

エバーグリーン編集部オススメサイト

苔の研究レポート(日本苔技術協会)

  • コケを使ってこんな楽しみ方も!

手のひらサイズの小さな森。身近なもので作れる【苔テラリウム】はじめてみませんか??(キナリノ)

  • 実に奥深い! コケにもいろいろあるんですね。

苔(コケ)の種類まとめ!栽培におすすめの品種は?(ホルティ)

 

(エバーグリーン編集部 まえだようこ)


左:ネジバナのコケ玉 右:ショウジョウバカマのコケ玉