2017年6月30日

［向日葵］眺めて元気。食べて元気に！〜　ヒマワリ｜キク科ヒマワリ属｜エバーグリーン

ほとんどの人が、小学生低学年の時に栽培したことがあると思われるヒマワリ。一面のヒマワリ畑は、写真で見るだけでも元気になりますね。

ヒマワリは、北アメリカ原産のキク科ヒマワリ属です。一つの花に思われますが、外側の花弁を持つ「舌状花（ぜつじょうか）」と花びらがない「筒状花（とうじょうか）または管状花」の集まりであることをご存じの方も多いでしょう。

休耕田を利用したヒマワリ畑

さらに、ヒマワリは太陽を追いかける花ともいわれており、夏の太陽のイメージが強く感じられます。確かに、英語では「サンフラワー」、日本名では「向日葵（ひまわり）」のほか「日輪草（にちりんそう）」や「日車草（ひぐるまそう）」など、いずれも太陽をイメージした名前で呼ばれることが多いようです。

これは、日が当たる側とは反対側の茎の成長が早くよく伸びるため、花が太陽に向かって曲がってしまうのです。しかし、日差しを追って動くのは成長している間（つぼみの間）だけで、花が咲くと成長が止まるため、咲いた花が日差しを追って動くことはありません。

太陽のイメージのヒマワリ

花が咲いた後には、大きな花のヒマワリで3,000個ほどのタネができます。ヒマワリのタネというと、ハムスターなどのペットを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は栄養価が高く、私たちも食べることができます。実際、ヨーロッパを訪れた時、枯れたヒマワリの花の部分を抱えて、タネをぽりぽりと食べている人に何人も遭遇したことがあります。一般的には、乾燥させロースト加工したヒマワリの種が売られていることが多いようですが、スポーツ観戦のお供やおつまみとしてもメジャーな食べ物です。

では、ヒマワリの種にどれほどの栄養価があるのでしょうか。1粒を0.2gとして、1粒あたり1.2kcal、0.02gの糖質、そのほかビタミンEやリノール酸、オレイン酸などが含まれていて、粒の大きさの割には高カロリー食品です。食べすぎると体調を壊すこともあるようなので、1日20粒ほど摂取すれば十分。さらに、サンフラワーオイル（食用油）など食用油として活用され、高血圧の予防や免疫力の向上など健康効果も期待されており、注目度が高い食品なのです。

そろそろヒマワリの花が咲き始める季節です。休耕田に植えられることも増えてきました。この夏、お住いの地域のヒマワリ畑を見に行かれてはいかがですか？