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2018年11月27日

[バニヤンツリー]古今東西 ご神木巡礼 超番外ハワイ編3〜ベンガルボダイジュ|クワ科イチジク属|エバーグリーン

ご神木って日本だけ? いいえ(きっと)違います! 木を愛する人々に国境はないってことで、超番外編としてハワイのご神木を紹介します。ちなみに、ハワイでご神木という言葉が実際にあるかどうかはわかりませんが、(Sacred Treeという表現はあるみたいですが)現地で大切にされている木々をレポートしたいと思います。

 

今回はその第3弾「バニヤンツリー」をご紹介します。

 

望みを叶える!バニヤンツリー

ハワイでよく目にする樹木のひとつ、バニヤンツリー(Ficus bengalensis)。この木はベンガルボダイジュという菩提樹の仲間で、沖縄の「ガジュマル」は近縁です。ハワイでは枝が広く横に伸びていくので日陰を作る植物として愛されています。インドでは永遠の生命を持ち望みを叶える神聖な木とされ、そのため幹には願いごとが書き込まれていたりすることもあるそうです。

バニヤンツリーの茂み

バニヤンツリーの茂み

 

マウイ島のバニヤンツリー!

茂みの大きさは2700平方メートル(日本の建売住宅なら約30軒分くらい)、1本でこんなに大きなバニヤンツリーに出あえる場所。それがマウイ島ラハイナのフロントストリート。樹齢100年を超えハワイ最大のバニヤンツリーとされています。台風の影響でツアーの予定が変更になり、何度かマウイに来たことがある方の案内でこの木に出あうことができました。木に呼ばれた感じですね。

その大きさに目を瞠ります

その大きさに目を瞠ります

 

バニヤンツリーはイチジクの仲間。成長すると30メートルを超える高木となり、支持根と呼ばれる枝から下がって伸びる気根が幹のような役割を果たすのが特徴で、ハワイでは公園や並木などとしても植えられ、ときとしてその木陰は集会場にもなるそうです。ちなみにこの木は堅く、水中でも耐久性があるので、建材としても利用されるのだとか。また、樹皮の繊維は紙やロープ、果実は生食されるほか乾燥させドライフルーツに。樹液からはガムが作られることも。

紅い実、さすがに口にはしませんでした

紅い実、さすがに口にはしませんでした

ラハイナ名物のサンセット!

ラハイナ名物のサンセット!

 

ハワイといえば、オアフ!オアフと言えばホノルル!

ハワイにはオアフ島を含む6つの島があり、島から島への移動は飛行機で、日帰り観光ツアーなども数多くあります。そして各島ごとにまったく違う顔を見せてくれるのもハワイの大きな特徴です。今回は縁あって、ハワイ島、カルアイ島、マウイ島そしてオアフ島を回ってきましたが、やはり木の生え方や植物もところ変わればを実感した筆者でした。

 

(写真・取材/グリーンアドバイザー・開運文様研究家&ハワイスペシャリスト検定 上級 ふじえりこ)

 


 

バニヤンツリーの茂み