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2019年2月27日

[アマリリス]アマリリスの栽培ポイント|ヒガンバナ科アマリリス属|エバーグリーン

陽が差すと暖かいけれど、まだまだ風は冷たいですね。

私事ですが、職場の自分のデスクでヒヤシンスの球根を水耕栽培しています。昨年11月の末、球根の底が常に水に浸っている状態にセットし、時々水を新しく交換し続けたところ、ついに2月頭に花芽がのびてきて開花しました。

薄ピンク色の花から爽やかな香りが放たれて、デスクで仕事をしているとうれしくなってちょくちょく花に目がいきます。やっぱり植物はいいなァ!水耕栽培は水の中でのびる根の様子が間近に見られ毎日の成長を楽しむことができますが、植え付けてから蕾(つぼみ)が出るまでほとんど水遣りのいらない植物もあります。

 

そのひとつがアマリリス

手間いらずで素晴らしい花が楽しめるアマリリスを紹介しましょう。

アマリリス

 

アマリリスは春咲きの球根の中でも4月下旬から5月いっぱいに開花する遅咲きの種類です。立派な球根からすっくと太い茎が伸びて巨大な花を咲かせる様子はまさに圧巻。

赤色や白色のユリに似た花姿の品種がメジャーですが、花弁が細く繊細な姿の品種や小輪でコンパクトな品種もあります。

アマリリス

アマリリス

 

熱帯が原産地の植物なので寒いのが苦手です。冬の間は室内の乾燥した場所で管理しましょう。地植えにした場合はマルチング(※)や盛り土で凍るのを防いでください。アマリリスの栽培で重要なのは水遣りです。球根を地面でも鉢でも、植え付けたときに1回しっかり水を与えたら、そこから蕾がのびはじめるまでは極力水遣りを控えるのです。蕾か葉がのびてきたら、土の表面が乾くたびに鉢底から水が出るまでしっかり与えてください。

(※)マルチング:植物を植えた地表面をビニールなどで覆うこと

 

花後は球根を充実させるために、光合成を促したいので水遣りを続けます。秋になると葉が枯れてくるので徐々に与える量を少なくしていき、冬には完全にストップして乾かします。地植えの場合は水遣りは不要といってもよいでしょう。

 

球根はなかなか増えませんが、同じ球根を栽培しても毎年しっかり花は咲きますので水はけのよい土に施肥をして長―――くお付き合いしてください。

 

渋谷区ふれあい植物センター 宮内元子

アマリリス