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植物Q&A

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下記投稿に関連して質問いたします。
https://love-evergreen.com/qa/topic/14968

シロバナイモカタバミについてネットで調べたところ、イモカタバミの園芸品種とする説、イモカタバミの基本種(別名をフシネハナカタバミ)とする説がありました。シロバナイモカタバミには2種類あるのでしょうか。それともどちらか間違っているのでしょうか。

4コメント

文章で書くとだいぶややこしい話になってしまうのですが…

前提として、シロバナイモカタバミと呼ばれる植物は1種類(‘Alba’)です。

この‘Alba’とイモカタバミ自体をどういう分類におくかによって変わってくるのですが、

現在シロバナイモカタバミに対応する学名は
Oxalis articulata subsp. articulata‘Alba’(広義のイモカタバミの基準亜種アルティクラタの園芸品種‘アルバ’)
Oxalis articulata f. crassipes‘Alba’(広義のイモカタバミの品種クラッシペス[これ自体をシロバナイモカタバミとすることもあります]の園芸品種‘アルバ’)
の2つが主流です。

Oxalis articulataは細かく分けると現在は
Oxalis articulata(基本種 広義のイモカタバミ[別名 フシネイモカタバミ])
Oxalis articulata f. crassipes(品種クラッシペス)
Oxalis articulata subsp. rubra(亜種ルブラ 狭義のイモカタバミとする場合もあります)
の3つにわかれます。

上記に出てきたOxalis articulata subsp. articulataはOxalis articulataの異名とみなされ、Oxalis articulataにまとめられています。
また、Oxalis articulata f. crassipesはOxalis articulata subsp. articulataの異名とする考えがあるので、この考えを採用するとOxalis articulataにまとめられてしまいます。
EGが準拠している文献ではOxalis articulataをイモカタバミとしているので、シロバナイモカタバミの位置づけはOxalis articulata‘Alba’となりイモカタバミの園芸品種として扱います。

このあたりはヒルザキツキミソウ問題にも関わってくるのですが、細かい形態の違いをどこまで分けるのか、という見解の違いとなってきます。
花の色や毛の量などの変異は連続的であったり、遺伝子のスイッチが入るかどうかの違いだったりするので分けたくない、という人もいますし、見た目が違うのだから分けよう!という人もいます。

ちなみに当初イモカタバミはOxalis rubraとして発表され(奥山 1957)、この変種アルバがシロバナイモカタバミ(Oxalis rubra var. alba)となっていました。
その後
Oxalis rubra → Oxalis articulata
Oxalis rubra var. alba → Oxalis articulata f. crassipes
にそれぞれ変更されています。

こんなかんじですが、大丈夫でしょうか(^^;

rosapersica先生、ややこしい問題へのご回答毎回本当にありがとうございます。

大丈夫…じゃないですね(^^;

でも、イモカタバミは濃い桃色の花だと思っていましたが白花もあること、フシネハナカタバミは広義のイモカタバミの別名でありシロバナイモカタバミの別名ではないこと、分類上学名が異なってもシロバナイモカタバミは1種類であることがわかりました。

EG植物図鑑を見ると、イモカタバミの花の色は「桃」しかないので「白」もあるといいですね!

図解で分かりやすくできるといいんですけど、図で描いても矢印があちこちに出てぐちゃぐちゃになってしまいまして(^_^;)

EG図鑑の準拠分類だと白は園芸品種扱いなので、種の説明には桃しか上がってこないのです…このあたりもややこしいですね
園芸品種には◯◯もある、とか、◯◯とする考え方もある、とかなるべく書ければよいのですが…

花の名前は難しい!!!。