3/15をもってサービスを停止いたします 最後はアマドコロnew

フジカスミザクラ

バラ科 サクラ属

Cerasus ×yuyamae nothovar. yuyamae

〔基本情報〕マメザクラとカスミザクラの雑種と推定される落葉小高木。
マメザクラとカスミザクラの混在する地域でみられます。
1年目の枝に褐色の毛が密にはえます。
若芽は褐色を帯びた黄緑色です。
葉は長さ2.3~7cm、幅1.5~3.5cmの倒卵形~長円状倒披針形で、葉の先はとがります。
葉の縁にやや欠刻状の鈍い鋸歯があります。
葉の表面にまばらに毛がはえ、裏面は無毛か脈上にのみ毛がはえます。
蜜腺は葉柄の上部にあるか葉身の基部にあります。
葉の展開と同時に開花します。
花は葉腋に出る散形花序に2~3個つき、白色の5弁花で、径1.4~1.8cmです。
花弁は長さ0.9~1.2cmの卵円形~広楕円形です。
雄しべは約45個、花柱は無毛です。
萼筒は長さ5mmの円筒形~鐘形で紅紫色を帯び、萼裂片は卵形~長楕円形で全縁です。
花柄は長さ5~8mm、小花柄は長さ1.5~2cmで、ときに毛がはえます。
果実は黒く熟し甘みがあります。
マメザクラは葉に先立って開花し、カスミザクラの果実は苦味があるという点で区別できます。

〔来歴〕湯山五策によって静岡県御殿場市で発見されました。

〔栽培〕増殖は挿し木、接ぎ木によります。
日当たりと水はけがよい場所を好みます。
庭植えで大木になって困る場合は、木の大きさをコントロールするため、布ポットで根が張るスペースを抑制するとよいです。
苗木のうちは株もとにワラを敷くなどして霜を防ぎます。
また、必要がなければむやみに枝を切らない方がよいです。
病虫害が多いため、注意が必要です。

〔備考〕種小名および変種小名のyuyamaeは発見者の湯山五策に献名されたものです。
名前 フジカスミザクラ (富士霞桜) 、インノザクラ (印野桜)
花咲く季節 ? 4月、5月
実のなる季節 ? 5月、6月
分布または原産地 ? 日本(富士山、八ヶ岳山麓周辺)
生活型 ? 小高木
常緑・落葉 ? 落葉
広葉・針葉 ? 広葉
生活様式 ? 地生
良く似た植物 ? マメザクラ、カスミザクラ
植え付け(または播種)季節 ? 1月、2月、3月、12月
形状 ? 直立
葉の形 ? 単葉(不分裂葉)
葉の生え方 ? 互生
縁の形 ? 鋸歯
花のつき方 ? 散形花序
花弁の数 ? 5
花の色 ?
花径 ? 14〜18mm
実の色 ?
葉の色 ?
種苗の入手難易度 ?
種苗の入手形態 ?
繁殖方法 ? 挿木、接木
日照条件 ? 日向
水分の必要性 ? 普通
土の必要性 ? 必要
用途適性 ? 盆栽、鉢植、公園・庭園、コンテナ
検索サイトの検索キー ? フジカスミザクラ