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カラフトイバラ

バラ科 バラ属

Rosa amblyotis

北海道のほかは本州のごく一部だけに分布する落葉低木。
茎や枝は無毛です。葉柄の基部に一対の刺があり、徒長した枝には刺が多く目立ちますが、古い刺は脱落します。
葉は互生し、15-19小葉からなる奇数羽状複葉で、葉柄の基部には柄に沿って着く托葉があります。小葉は薄質で、長さ3-4.5cmの長楕円形-倒卵状長楕円形で、縁に鋸歯があります。
花は紫紅色で小枝の先に1-3個つき、径3-4cm、小花柄は無毛です。雌しべは多数あり、綿毛が密生する花柱はノイバラの仲間のように合着することはなく、離生して、喉部をふさぐように萼筒の外に出ます。
「果実」(偽果なので実は萼筒)は径1.2cmほどの球形-卵形で、赤く熟します。本当の果実は「種子」のように見える痩果で、萼筒の中にあります。

★近縁のタカネバラやオオタカネバラは小花柄に長い柄のある腺が生えていたり(前者)、細い刺が疎らに生えており(後者)、「果実」は倒卵状紡錘形で黄赤色に熟します。

★日本に分布する野生バラの中では、葉柄に沿着する托葉をもち、紅色系の花を咲かせ、雌しべの花柱が離生し、「果実」(偽果)に刺が無い「ハマナスのグループ」(ハマナス節)に分類されています。
このハマナス節にはほかにタカネバラ、オオタカネバラが分類されています。淡紅色の大きな花をつけるサンショウバラは「果実」に刺があり、別に「サンショウバラ節」として分類されています。
名前 カラフトイバラ (樺太茨) 、ヤマハマナス 、カラフトバラ
花咲く季節 ? 6月、7月
分布または原産地 ? 日本(北海道、群馬県、長野県)、サハリン、朝鮮(北部高山)、中国北東部、アムール(?)、ウスリー(?)、オホーツク(?)
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