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2017年10月26日

[クリ]楽しい栗拾いのあとは、栗の渋皮煮を作ってみよう!|ブナ科クリ属|エバーグリーン

ハッと気がつくと夏はとうに過ぎ去り季節は秋。店頭でもすでに栗が売られています。この時期、ハイキングを兼ねて栗拾いに行く方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はこの栗を美味しく食べたいという方のために渋皮煮をご紹介したいと思います。

用意するものは、栗、砂糖(好みで黒砂糖)、みりん、そして、栗のあく抜きに使う重曹。分量は好みの味を大切にしたいので適宜。

渋皮煮はやや大き目の栗で!

渋皮煮はやや大き目の栗で!

 

まずは、あの鬼皮を……

最近の研究では、栗の渋皮には、ポリフェノールが含まれ美容と健康に役立つのだとか。上手に生活に取り入れていきたいですよね!

そこでオススメの栗の食べ方のひとつが、今回ご紹介する栗の鬼皮を取り、渋皮ごと甘く煮て作る栗の渋皮煮ですが、まずはあの固い鬼皮をむくことが大切です。

この鬼皮をむくには、栗を一晩水につけ、鬼皮をやわらくするのが一番です。一晩水につけた栗は、栗の下の部分に軽く切れ目をつけ、そこから渋皮にできるだけ傷をつけないようにむいていきます。※早く鬼皮をむきたい場合は、熱湯につける方法もあります。

鬼皮をむき、渋皮だけに…。

鬼皮をむき、渋皮だけに…。

 

渋皮のあく抜きを……

渋皮の状態になったら、渋皮は苦味が強いのであくをぬきます。

あくぬきの方法は、

  1. 鍋に栗とかぶるほどの水、重曹を少量入れ(水1リットル対して小さじ1程度)火にかけます。
  2. 沸騰したら、3分ほど煮て煮汁を捨てます。この作業を、渋皮の渋(苦味)がぬけるまで3~4回繰り返しましょう。
  3. そして、最後は重曹の臭みをとるために水だけで栗を煮ます。
鬼皮のあくは煮てぬく

鬼皮のあくは煮てぬく

泡が出て、あくで水が茶色に

泡が出て、あくで水が茶色に

 

渋皮のあくを取ったら、シロップで……

渋皮のあくが十分にぬけたら、水気をとり、シロップで煮ます。シロップはみりん、砂糖(筆者の場合は黒砂糖)を溶かして作ります。渋皮の栗を入れ、シロップが栗にかぶる程度水を足したら、キッチンペーパーをかけシロップが半分になるまでクツクツ煮ます。

キッチンペーパーをかけて煮る

キッチンペーパーをかけて煮る

ときどきシロップの量を確認する

ときどきシロップの量を確認する

 

出来上がったら、1〜2日置く!

実は栗の渋皮煮は、火を止めて出来上がりではなく、さらに美味しくしたいならシロップを栗に馴染ませるために冷蔵庫で1~2日間置くことが大切。こうすることで、栗にしっとり感がでてさらに美味しくなります。もちろん、保存することできます。冷凍庫ならお正月ぐらいまで十分美味しく保存できますよ。

シロップをなじませることでさらに美味しく!

シロップをなじませることでさらに美味しく!

 

和の文様にも登場する栗

ちょっと手間はかかるのですが、時には時間をかけて料理を楽しんでみるのもいいものです。

ちなみに、和の文様の中にも、栗は数多く存在しています。これは、栗を乾燥させた保存食のかちぐりが勝ちに通じるとして縁起を担いだからだといいます。戦国の時代にはかちぐりを保存食にするだけでなく、刀などには栗と猿を組わせて描き『勝ち去る』ことができるように願いを託したのだそうです。

その他にも、栗のイガは身を守ることに通じると考え、家内安全、悪霊退散、厄除けの縁起も託すことができるとされています。

 

(写真・取材/グリーンアドバイザー・開運文様研究家 ふじえりこ)


渋皮煮はやや大き目の栗で!